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執筆者の写真A.Nishiyama

サー・サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団


レッスンが終わってから急いでみなとみらいに向かいました。

世界の巨匠! サー・サイモン・ラトルが指揮するロンドン交響楽団の演奏を聴くためです。

プログラムは、ヘレン・グライムの「織り成された空間」(日本初演)と、マーラーの「交響曲第9番ニ長調」でした。

「織り成された空間」・・・、曲を聴く前から想像力を働かせ、私が思い浮かべたのは、糸を紡ぐ織機の動き。

しかーし、プログラムノートには、こう書いてありました。

「英国の伝統的な庭園からはみだして池の中につながっていく、空洞を持つうねうねとした大蛇のような形状の作品に驚かされる。腰まで池に浸かりながら、素手で柳の細枝を丁寧に織り込んで作る様子。自然と人間の暮らしとの新しい芸術的な統合をイメージさせる。」

↑ 英国の現代美術家ローラ・エレン・ベーコン氏のインスタレーションがヒントになっているようです。私の想像を遥かに超える・・・芸術・・・。 でも、なんとなく想像はできますよね! 曲も、おもしろいリズムで音符が交互に交わっていく、織り重なっていくような印象を受け、コントラバスのピッチカートもすごい迫力で、まさに現代チックな曲でした。

↑ヘレン・グライムさん

前から2列目だったので、指揮者や演奏者の表情もよく見え、なかなかおもしろかったです。

マーラーは・・・、学生時代マーラーが非常に苦手で、マーラー大好きの中村初穂先生の授業が本当に辛かったのを一瞬で思い出しました(汗)。あの頃はマーラーを理解するのはなかなか難しく、(今もですが・・・)、全然好きじゃなかったです。

でも、昨日生演奏を目の当たりにして、第9の「死」「愛」「闇」「浄化」といった、マーラーが伝えたかった「死の想念から生のエネルギーを得る」という思想が少しわかったような気がしました。


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